ご訪問ありがとうございます。
こんにゃろうです。
先日、東京の国立国会図書館へ行ってきました。
今回は、そのレポとなる記事になります。
というのは……
国立国会図書館は、研究計画書の作成に、めちゃくちゃ役に立ちます!研究計画書をこれから取りかかろうとする人に、ぜひぜひおすすめです。
なぜ国立国会図書館がおすすめなのか?
研究計画書の作成にあたって、欠かせないのが論文収集。
その論文収集を助けてくれるものが図書館です。
そして、その図書館の中でも、国立国会図書館は、膨大な量の出版物が収蔵されているのです。
国立国会図書館は…(中略)….国立国会図書館法によって、日本国内で発行された全ての出版物(マイクロフィルム、CD、DVD、地図などを含む)を国立国会図書館に納入することが、出版者に義務付けられています。 この制度により、国内の出版物を広く収集しています。
(パンフレットより)
平成29年度のデータでは、図書、雑誌、新聞など総計 4342万6450もの蔵書数があるようです。(驚!)
とにかく、日本で出版されたものは、なんでもそろっている!!
これは利用しない手はないです。
国立国会図書館は、関西館もあるのですが、今回は、東京本館の利用方法をご紹介します。
18歳以上ならば、誰でも利用できます。
研究計画書を書くために、なぜ論文を読む必要があるのか?
まず基本的なことを、さらりとおさえておきたい。
なぜ研究計画書を書くためには、論文を読む必要があるのか?
研究とは….今までの研究に新しい知見を積み重ねること
今までの研究がどうなっているか知らないのに、新しい知見を生み出すことはできない。
(これについてはこちらの記事にも詳しく書いてあります➡研究計画書とは?初学者のための基礎の基礎|臨床心理士指定大学院入試対策)
そのためにも論文で、しっかりとこれまでの研究を調べることが重要。
これがちゃんとなされているかどうかで 研究計画書の質が決まると言っても過言ではない!(超重要)
研究計画書には、過去どういう研究が行われてきたのかを、きちんと織り込むことが必要。
つまり、自分の研究テーマにマッチした質の高い論文がみつけるために、沢山の論文が置いてある図書館へ調べにいこう!ということです。
国立国会図書館に足を運ぶメリット
- 一度にいっきに、関連論文が調べられる。
- 論文の全文を確かめた上で、コピー(複写)ができる。
(国立国会図書館には、遠隔複写サービス(ネットで複写を申し込み、郵送又は宅配便で複写製品を受け取ることができるサービス)もあるのだが、この場合、欲しいと思う論文の要旨は確認できるが、全文は確認できない。実際に足を運べば、内容全部を読んだ上で複写が申し込みできるのはメリット)
ちょっと待った、図書館へ行く前にまず準備
論文を集める方法には2つ方法がある。
- ネットで集める
- 図書館で集める
こちらの記事にも詳しく書いてあります➡【研究計画書】研究テーマの選び方一何から始めていいかわからない人へ|臨床心理士指定大学院入試対策
おすすめは、
- ネットでまず検索し、
- ネット上にないものを図書館で集めるという方法
ネットで無料で読めるものは、自宅で、あらかじめ済ませておこう。
そしてネットでは読めない、目当ての論文を、ある程度絞り込んでから、図書館へ行くのが望ましいです。
言うまでもないが、自分が研究したいテーマを、ある程度決めてから行くようにしましょう。
理想なのは、2-3個のキーワードを決めていくことです。
(この日の、こんにゃろうのキーワードは、「がん患者」「アイデンティティ」「就労」でした)
では出陣!!
東京本館の場所と利用時間
〒100-8924 東京都千代田区永田町1丁目10−1
地図
利用時間
利用時間は9:30~19:00(土曜日は17時まで)
休館日は、日曜日、国民の祝日・休日、年末年始、第3水曜日。
詳しくは→ 利用時間・休館日|国立国会図書館
持っていくもの
- メモやノート、筆記用具、ノートPC(館内閲覧室で使用可能)
- お金(複写代、荷物を預ける際に100円玉が必要)
- 国立国会図書館利用カード(持っていない人は、現地で新しく作ることができます。カードを持ってる人も有効期限3年なのでそれを過ぎている場合は、新しく作ることになります。)
- 身分証明書(カードを新しく作成する際に必要)
交通アクセス
- 東京メトロ有楽町線「永田町駅」2番出口 徒歩約5分
- 東京メトロ半蔵門線・南北線「永田町駅」3番出口 徒歩約8分
- 東京メトロ千代田線「国会議事堂前駅」1番出口 徒歩約12分
- 都営バス 橋63系統「国会議事堂前」停留所 徒歩約5分
東京本館までのルート
私は、東京メトロ千代田線が利用しやすいので、3の千代田線を利用した方法をお伝えします。
「国会議事堂前駅」で降ります。
1番出口から外へ出ます。
この日は桜が綺麗でした(*^_^*)
カードを新しく作る人は「新館」へ行きます!
新館に入ると、職員の方が立っていますので、何でも教えてくれます。
「利用者登録申請書」を書いて、「利用者登録カウンター」で受け付けしてくれます。
詳しくはこちら→ 登録利用者制度のご案内|国立国会図書館
カードをもらえたら、いよいよ中に入ります。
(入館、退館、館内のPCを使う場合、資料の閲覧、返却、何をするにしても、このカードを使いますので、すぐに出せるようにしておこう。)
館内地図
ここからは写真撮影は禁止となります。
これが館内地図です。
これは便利!館内のストリートビューがあります⇊
おおまかな流れ
国会図書館は通常の図書館と違いますので注意してください。
<国会図書館の基本ルール>
- 資料は、職員が書庫から取ってくる。自分では探しません。
- 外部貸出はできない。読みたいものは、館内で閲覧する。外部持ち出ししたい場合は、複写を申し込む。
STEP2 PCで、論文を検索。閲覧申し込みをする。(場所②)
STEP3 雑誌カウンター(場所③)(書籍の場合は図書カウンター)で、閲覧資料を受け取って、閲覧する。
STEP 4 複写受付カウンターで、コピー(複写)を申し込む。(場所④)
Step 1 荷物を預ける(場所①)
場所①はロッカーです。
- カメラやビデオ、スキャナなどは持ち込み禁止。ノートPC、スマホは持ち込みOK
- B5サイズ以上大きさの不透明な鞄は、持ち込み不可。
- そのため、ほとんどの人が、荷物をロッカーに入れて、ロッカー前に置いてある透明の袋に、貴重品などを入れて持ち歩いている。
- ロッカーに荷物を入れる際には100円玉が必要。荷物を出す帰りの際に戻ってくる。
➡駅の改札口のような入り口で、カードを通して入館する。
ロッカーはこんな感じ⇒入館|国立国会図書館
Step 2 論文(や書籍)を検索➡閲覧申し込みをする(場所②)
場所②、PCが沢山並んでおり、「利用者端末」と呼ばれている。
➡利用者端末から、「資料を検索して申し込む」で検索をする。
➡沢山の論文が出てくる。
➡これだと思うものをクリック
➡「申し込みカート」に入れる
➡カート内から「閲覧申し込み」をする。
※申し込みから20分~30分前後で、資料が到着します。到着というのは、職員が書庫から、出してくれたという意味です。到着したら、カウンターまで取りにいきます。
(到着しても、名前が呼ばれるわけではありません。自分から確認する必要があります。確認は、「利用者端末」から、または、「到着確認端末PC」ってのも館内のあちこちに設置されており、そこから確認することもできる)
※PC付近に職員の方が立っているので、わからないことがあったら何でも聞けます♪
Step 3 雑誌カウンターに行き、論文を受け取る(場所③)➡閲覧室で閲覧する
新館の場所③へ移動する。(本館と新館は連絡通路でつながっています)
カウンターで、申し込んだ論文の記載された、雑誌を受け取り、閲覧室などで、静かに閲覧すること。
- 閲覧が終わって、複写は別にいらない、と思えば、そのままカウンターに返却する。
- 複写が欲しい!と思ったら、複写手続きをする(後述)。
※書籍の場合は、同じように「利用者端末」から閲覧申し込みをしますが、受け取りは、「雑誌カウンター」ではなく、本館の「図書カウンター」というところになります。(一度に請求可能な点数は、図書3点、雑誌10点まで)
このあたりの詳しい説明はこちらにも⇒資料を利用する|国立国会図書館
Step 4 複写を申し込む(場所④)
場所は④へ移動。新館1階へ。
複写も、自分でやるのではなくて、職員が行うというルールになっています。
➡まずは、「利用者端末」から複写サービスを申し込む。
➡PC近くのプリンタへ行き、利用者カードを通すと、「複写申し込み書」が出てくる。
➡「複写申し込み書」にコピーしてほしいページ数と枚数などをペンで記入する
➡複写を希望する雑誌の該当ページに、しおり(わら半紙の短冊みたなものが沢山、記入コーナーに置いてある)をはさむ。
➡「しおりをはさんだ雑誌」と「複写申し込み書」を複写カウンターに持って行く。
➡複写が終わるまでのおおよその時間が教えてもらえるので、時間になったら、自分から取りにいきましょう。
➡複写料金を払う。複写料金の詳細はこちら→複写料金表
➡複写の資料を受け取ったら、忘れないように、借りた雑誌を雑誌カウンターに返却して帰りましょう。
複写申し込みについての詳しい説明はこちらにも⇒コピーする|国立国会図書館
この日、こんにゃろうがゲットした論文は3つでした。複写代は合計360円程度でした。
ちょっと一息 お腹がすいた。
ここからは、おまけです。
目的が達成したところで、休憩タイム。館内には、カフェあり、売店あり、食堂もあります。
お昼ご飯も食べずに来たため、お腹が空きました。本館3階の喫茶室へ。ゆったりと時間が過ぎていく感じです。
その隣には、本館と新館の間にある中庭に出るところがありました。中庭の緑に囲まれていい気持ちでした。
他にも様々な専門室があります。
- 地図室
- 憲政資料室
- 古典籍資料室
- 人文総合情報室
- 科学技術・経済情報室
- 新聞資料室
- 議会官庁資料室
- 音楽・映像資料室
いろいろと探検すると、一日なんてあっという間に経ってしまいそうでした。遠方からたまたま東京に来られた場合もぜひ一度寄られるといいと思います。関西館も大阪へ行ったときはぜひ、行ってみたいです。
まとめ
- 質の高い研究計画書を作成するには、先行研究をしっかり調べて、研究計画書に織り込むことが不可欠。
- 論文収集には、一気に関連論文を調べられる国立国会図書館がおすすめ。
- あらかじめ、ネットで目当てになる論文や、研究テーマのキーワードを2-3個決めてから、行くようにしよう。
- 【流れ】利用者カード作成➡ロッカーで荷物預ける➡PCで論文検索して閲覧申し込みをする➡雑誌カウンターで受け取り、閲覧する➡複写が必要な場合は、PCで申し込んで、複写カウンターで受け取る
ぜひぜひ、あなたの研究計画書の質をアップさせるためにも、国立国会図書館へ足を運んでください。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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