臨床心理士指定大学院の志望校選び方|絶対押さえておきたい4つのポイント

アイ志望校の選び方

ご訪問ありがとうございます。こんにゃろうです。

臨床心理士をめざすためには大学院へ行かなければいけない。お金も時間もかけて、大学院まで行くのだから、

せっかくだから…….自分に合った大学院を選びたい!!

そんなあなたに、こんにゃろうの経験もふまえて、志望校選びのポイントをまとめてみました。

ポイントは4つです。

【ポイント1】大学院選びは、教授選びである。

臨床心理士指定大学院は、資格がとれる(厳密には、資格試験の受験資格が得られる)からといってどこでもいいわけではありません。

そもそも大学院は【研究】をするところ。

なので、大学院を選ぶ際には、

  • 自分が大学院で何を研究したいか?
  • その研究したいテーマが研究できる大学院なのか?

が重要なポイントとなります。

もしも、自分が研究したくもない分野のことばかり研究している大学院に入ってしまったなら・・・・・

2年間、好きでもないことをやるわけですから当然つらく、継続できなくなってしまうことは、容易に想像できるでしょう。ですから、ここは時間をかけてもよいので、しっかりと志望校選びを慎重に行いましょう。

自分がやりたい研究ができる、つまり、その研究テーマをご指導頂ける教授のいる大学院を選ぶことになります。

自分が何を研究したいのか?を考える

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その研究テーマを深く研究していている教授は誰か?

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その教授はどの大学院にいるのか?

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その大学院が志望校となる

(補足)研究したいテーマというのは、例えば、「不登校」とか「発達障害」とか「トラウマ」とか、また「●●療法」などもありです。研究したいテーマがみつからないという人は、自分がどうして臨床心理士になりたいと思ったか?というきっかけから探っていけば、テーマは必ずみつかると思いますのでぜひ、時間をかけて自分と自問自答してみてください。

研究テーマの選び方についてはこちらに詳しく書いています⇒【研究計画書】研究テーマの選び方ー何から始めていいかわからない人へ|臨床心理士指定大学院入試対策

【ポイント2】卒業後の就職先

臨床心理士の活動の場は広範囲にわたります。教育、医療、福祉、産業、司法、研究所etc.⇒詳しくは臨床心理士とは?という質問に5分で完璧に答えてみる を参照。

そのため、

まず自分はどの分野で働きたいのか?を考える

↓↓↓

自分が志望する大学院が、自分の行きたい領域の職場とコネクションを持っているかを見極める。(大学院説明会で聞いてみるといいですよ。)

例えば、病院の心理士になりたいのに、教育系就職先に強い大学院に入ってしまえば、不安を抱きながら過ごすことになります。大学院説明会や、ホームページなどをチェックし、卒業生の進路先を調べましょう。

また、研究者になりたいのなら、研究者を育てる大学院がいいでしょう。特に国公立大学の大学院などがこれに当たります。

補足)「私は研究は苦手」という方もいらっしゃると思います。もちろん、研究よりも実践、つまり現場で活躍する臨床心理士になることは大切なことだと思います。しかし、臨床心理士は、高度専門職として、スキルを磨くことが大切で、スキルを磨くためには研究することが大切。私のおすすめは、実践と研究、両方にバランスよく力が注がれた大学院がよいのでは、と思います。

【ポイント3】資格に関すること

公認心理師、臨床心理士資格、両方のカリュキュラムに対応しているか?それとも片方だけか?

2018 年度 4 月より、公認心理師のカリュキュラムが始まったことで、その対応は各大学院によって違います。現在は(2021年)、ほとんどの大学院では、両方の資格に対応してますが、一部では、公認心理師カリュキュラムのみの対応という大学院も見受けられます。個々の大学院の方針をよくチェックしておきましょう。

【ポイント4】個人のこだわり

ポイント1とポイント2はほぼ、志望校選びの骨格といえるものでしょう。あとは、自分のこだわりをプラスしていけば、いい志望校選びができるかと思います。あげたらキリがありませんが。。気づくものをあげてみます。

ネームバリュー

大学院は自分の最終学歴になる可能性は高いので、ネームバリューのある大学院へ行きたい!と思うことは、決して悪くないと思います。自分の研究したいことができそうで、行きたい就職先につけそうで、更に、ネームバリューがあるのはよいですね。

入試傾向

【英語】ほとんどの臨床心理士指定大学院では、英語が試験問題として出ます。つまり英語力は必須。英語が苦手な人は特に過去問をよく見て検討すべきです。英語を特に重視するところもあったり、辞書持ち込み可なのか不可なのかなどの入試傾向を見極め、自分が打ち勝っていけそうか?を考えるのは大事かと思います。

英語対策についてはこちらに詳しく書いています⇒最強の英語対策!合格するために必須の4つの力|臨床心理士指定大学院入試対策

【専門科目】大学院を複数併願する場合は、できれば、入試傾向が似ているところを選ぶといいですね。入試傾向がかけ離れているところを併願すると勉強がかなり大変になります。統計学研究法は出題されるのか?一般心理学、臨床心理学、どの程度の範囲が出ているのか?例えば、社会心理学分野が出題されるのかされないのか(社会心理学は範囲が広いので、勉強は大変です。内容はとても面白いですけれど。)過去問をチェックしてみておくことをお勧めします。

臨床心理士養成のための専門職大学院

を選ぶという方向性もあります。専門職大学院では、第一種指定大学院よりも取得しなければいけない単位が多いかわりに、修士論文を課されることなく、また資格試験の一次試験で小論文が免除となります。要するに、実習に大きく力を入れた大学院といえます。

社会人で、働きながら大学院へ行きたい!という方は夜間の大学院

っていうのも選択肢に入ると思います。このようなシステム的な面を考えて選ぶというのもありだと思います。

現実的経済的側面

いくらすばらしい大学院に受かったとしても、通えなければ意味がありません。家から通えるか?通えなければ引越しは可能か?学費は払えるか?などなど。

【留意点】志望校は1校に絞らない

先ほどの【ポイント1】では大学院選びは教授選びだと書きました。が、、、ここで注意点として、

「自分が研究したいテーマを指導することができるのは、日本でただ一人しかいないんだけど。。。 (泣) 」

っていうことは、ほぼありません。

ということを頭に入れておきましょう。気に入った研究者がいて、どうしてもその教授の下で指導を受けたいと思っても、遠くて通えない、などの現実的な要素もあるため、そういう場合は、少し柔軟に考えていきましょう。

指導してもらいたい教授は何人か複数選んでおく方がよいと思います。そうすることで、志望校も複数になります。

1校に絞ってしまうと、やはり、精神的にプレッシャーが大きくなってしまうというリスクもあります。

こんにゃろうのこだわり

私の場合は、こだわったのは、「大学院の雰囲気」です。私の志望校は、説明会に行った時に、教授の生のお話や、現在通っている大学院生とお話ができ、暖かく、お互いが尊重しあえるようなよい雰囲気の大学院だなあ、と感じました。また教授の本や論文も読み、考え方にも共感できたので、志望校にしました。

そして、志望校と入試傾向が似ている学校を2校、滑り止めを1校、挑戦校を1校、受けました。

これがよかったかどうかは微妙です。(-_-;)

数としてはおそらく、5校というのは、少し多いかな…と思います。

ちょうどいいのは3校~4校くらいでしょうか。

ただし、上にも書きましたが、入試傾向がそれぞれ違う3校と、入試傾向が似ている3校とでは、かなり負担に差があるのでそういったことも含めて、総合的に考えて、よい志望校選びができるといいですね!

まとめ

臨床心理士指定大学院、志望校選びのポイント

  • 自分が研究したいテーマを専門としている教授がいるところを選ぶ。
  • 自分の将来像、どのような分野での臨床心理士になりたいのか、をちゃんと見据えた上で大学院を選ぶ。
  • こだわりもプラスして、総合的に考える。
  • 最終的には、志望校は一つに絞らず、複数にするのがおすすめ。

おすすめ書籍


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初学者向け。心理学をざっくり、全体像をとらえたいという方におすすめ。図解がとてもわかりやすい。

手元に1冊もっておくと便利。用語説明の練習に役立つ。

以上、志望校の選び方のポイントを考えてみました。が、実は、ここからが重要。実はこれだけでは、志望校は選べない。

例えば、自分は「不登校」を研究したい、とします。⇒「不登校」を研究している教授はどこにいるのか?

自分は医療系に就職したいとします。⇒どの大学院へいけば医療系の心理士になれる(なりやすい)のか?

このようなことは、自分で情報収集しなければなりません。よい志望校選びをするためにも、情報収集はじっくりやっていきましょう。

>>次の記事は↓↓

効率2倍!臨床心理士指定大学院志望校選びのための情報収集

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