ご訪問ありがとうございます。こんにゃろうです。
2月といえば、心理系大学院、春受験、真っ最中ですね。
本番目前にせまっている方は、がんばってくださいね。
また、この時期は、今年の秋受験を目標に頑張り始める人の、スタートダッシュの時期でもあります。
勉強には近道はない…..と言いますよね?
合格を勝ち取るためには、コツコツやっていくしかなく、努力!努力!が必要です。
スタート時期では、よっしゃあ!やるぞ~~~~っっ!と本気出してがんばるけれど
なぜか1か月、2か月、3か月…
あの時の勢いは一体どこへやら…(笑)
こういった経験は誰しもあるのではないでしょうか?
私も受験生のころ、仕事をしながら勉強を始めたため、やる気を出したはいいけれど、
日々の仕事の忙しさに埋もれてしまい…
次第に勉強から遠ざかり….
やる気もどこか、とお~~~く、彼方に行ってしまった…..という経験の持ち主です。
ということで、今回は、
長くてつらい、受験勉強の道のりをどうやったら乗り越えていけるのか?
モチベーションをずっと保ち続けるには?について、書いていきます。
やる気(心理学では「動機づけ」)に関する心理学用語を織り込みながら、書いていきたいと思います。
モチベーションが続かないのはなぜ?
何故、やる気がなくなってしまうのかという原因を、まず考えていきたいと思います。
仮説1 迷いがある
臨床心理士になりたい!公認心理師になりたい!と思った時、その中には何かしら自分の原点、心の底から湧き出るものが、きっとその中にあったと思います。
しかし、そこにある迷いがでてきて、立ち止まってしまう….
身動きがとれなくなる…..
ということがあるのではないでしょうか?
「本当に自分は心理士にむいている?」
「自分が大学院なんて、行けるのだろうか」
「他に道があるのではないか」
「失敗したらどうしよう」
こういった気持ちがどこかにあると、思い切って前へ進めないかもしれません。
そんな時は、立ち止まって考えてみよう。
迷うことは決して悪いことではありません。たくさん、たくさん、迷いましょう。
ユング心理学では、より自分らしい自分、生き生きとした自分に近づいていくプロセスのことを個性化と呼びます。
迷うということは、この個性化過程を歩んでいるのかもしれません。
そして、個性化によって、私たちの心の中心にある「自己」は、しっかりと維持されていきます。
再び気持ちが固まったのなら、思い切って、スタートをきりましょう。
その時は、自分の可能性をとことん信じてください。
パブロ・ピカソの言葉で、こんな言葉があります。
He can who thinks he can, and he can’t who thinks he can’t. This is an inexorable, indisputable law.
(できると思えばできる、できないと思えばできない。これは、ゆるぎない絶対的な法則である。)
自分が「できない」と思った瞬間に、諦めることになります。
可能性を信じること。「決心した」ということは、「自分にできる」ということです。
カナダの心理学者バンデューラが提唱した概念。自分が行為の主体であると確信していること。自分の行為について自分がきちんと統制しているという信念、自分が外部からの要請にきちんと対応しているという確信。自己に対する信頼感や有能感。動機づけに大きな影響を及ぼす要因の1つと考えられている。
仮説2 今することが明確になっていない
目標が、ただ漠然なものであれば、危機感は沸いてきません。
やばい!とか、これをしなくちゃ!とかいった焦りもなくなります。そしてやる気は一体どこへやら….といった感じで遠のいていきます。
今あなたが抱いている目標に、現実味や具体性はありますか?
例えば、今日は何を勉強する予定ですか?
「今日は◇◇参考書の〇ページの●●という用語について勉強をします!」
というような具体的な今日の目標が決まっていますか?
また、「毎日、英文問題を1問解く。」「毎日、単語を▼個覚える。」
のように、日々の目標はありますか?
今やることがわからなければ、行動はできなくなります。
なるべく早い時期に、「●●大学院に合格するぞ!!」と志望校を、具体的に決めましょう。
そのためには、◇月までに、これこれをする
そのためには、今月、これこれをする
そのためには、今週、これこれをする
そのためには、今日、これこれをする
そのためには、〇時に、これこれをする
のように、大きな目標からどんどんと、今日何を、今何をするかを細分化して明確化していきましょう。
バンデューラは自己効力感の源泉として4つの要因をあげています。
1、 達成体験…..成功体験は個人的な効力感の確固とした信念をつくりあげる。
2、 代理体験…..自分に似た他人が、持続的な努力によって成功するのを見れば、自分自身の可能性についての確信を強めることになる。
3、 言語的説得…..自己効力感をもった行為について、それが認められ、励ましを受ければ、より努力をするようになり、それが成功の機会を高める。
4. 情緒的覚醒.….体調や気分が自己効力感の高低に影響する。
この4つのうち最初の達成体験に注目してください。
達成体験とは、自分自身が何かを達成したり、成功した経験のこと。
これを積み上げていくことが自己効力感の向上につながります。
大きすぎる目標は立ててはいけません。
達成できる小さな目標をたてて、それを日々コツコツと達成していくことで、成功体験が積みあがっていきます。
それがやがて、頑丈な自己効力感、やる気につながっていきます。
小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。(イチロー)
仮説3 憧れの人がいない
どんな心理士になりたいか、イメージできていますか?
スクールカウンセラー?
精神科の病院の心理士?
大学学生相談室のカウンセラー?
具体的にイメージしてみましょう。
イメージできなければ、今すぐ、調べましょう。
憧れの人はいますか?
こんなふうになれたらいいなぁとと思う人がいれば、実際に見に行ったり、講演などがあれば聞きに行くのもいいでしょう。
本を読むでもいいです。
「この人のようになりたい!」「この人みたいな仕事がしたい」「こんな考え方ができたらいい」っていう、目標になる人を見つけるといいですね。
その目標となる人が自分に近ければ近いほど現実味を帯びてきて、やる気がでてきます。
これは先ほどの
自己効力感が生じる4つの情報源の2番目の「代理体験」です。
真似をしたいと思う人を、身近に見つけること。また、自分に似た人が頑張っている姿を目の当たりにすること!
自分もがんばらなくちゃ!と刺激されてモチベーションにつながります。
バンデューラが社会的学習理論を提唱する上で中心においた概念。モデリング(観察学習)とは、自ら直接に経験したり外部から強化を受けなくても、他者(モデル)の行動を観察するだけで、その行動型を習得する学習のことである。他者の行動を観察することを通して、自らの行動が強化されることを代理強化と呼ぶ。モデリング療法として心理療法にも応用されている
仮説4 応援してくれる人がいない
あなたが、どんな人に囲まれているのかというのは、あなた自身が気づかないくらいに、あなたに大きな影響を及ぼします。
頑張っているあなたに、「がんばってるよね!」「あなたならきっとできる!」と心から応援してくれる人がいたらどうですか?
やる気がでますよね!
中には、足をひっぱる人もいます。
「あなたはそんなことには向いていない」
「あなたが上手くいくわけない。あの人とは違うんだよ。」
「そんなことできっこないよ」
(こういうことを言う人が、学校の先生だったりすることもあります。とても残念です)
真に味方になってくれる人とお付き合いしましょう。
これは先ほどのバンデューラの自己効力感が生じる要因の3番目、言語的説得にあたります。
周りからの応援が、
「きっと私ならできる!」というあなたの自信やモチベーションに繋がると最高ですね。
心理系大学院受験生のためのオンラインサロンを開設しました
広がれ、受験生の「輪」!
このサロンは、受験生が互いに応援し合える交流の場として誕生しました。
★心から励まし合える仲間ができる
★頑張っている人を見ると刺激されて頑張れる
★情報交換ができる(大学院情報や過去問情報、参考になった本など)
★困った時に相談ができる
★ピアラーニングができる(互いの力を発揮し協力して学ぶこと)
モチベーションを維持するには、やはり同じ志を持つ人と交流するのが一番です。
目標に向かって、切磋琢磨し合える環境を作っています。
具体的には、
① 特設サイトにて、自習できる環境(学びの環境)
② 質問できたり、情報交換したり、受験生同志の交流の場(仲間づくりの環境)
の2つの場を運用しています。
つまり、勉強ができて、しかも一緒に頑張れる仲間とつながれるオンラインサロンです。
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ここまでお読みくださりありがとうございました。
さて、次回は、過去問分析です。立教大学大学院の過去問からです。
次の記事は⇊⇊
知らない人は要注意!5分でわかる、境界性パーソナリティ障害の基礎知識|心理系大学院入試対策