公認心理師vs臨床心理士|他学部出身者が心理職を目指すには?

      2017/05/29

kouninshinrishi2





ご訪問ありがとうございます。こんにゃろうです。外はすっかり春めいてきましたね。

さて、今回は、心理職の今一番の注目どころの公認心理師についてです。

公認心理師って何??って思った方はこちらにざっと書いてますので参考にしてください。

【公認心理師とは?】小学生でもわかる国家資格の内容

 

公認心理師法は、いよいよ今年2017年9月に施行されますね。、現在、公認心理師カリュキュラム等検討会が厚生労働省の管轄の下で何度も開かれ、施行にむけての準備が着々と進んでいるようです。

先日、知り合いの人が、「え?公認心理師はもう決まったはずなのに、いつまでぐだぐだ話し合いとかやってるの?」と言っていました。

これについては、今は法律が「公布」はされたものの「施行」はされていない段階で、大枠は決まっているのだが、まだ具体的なことが決まっていないため、詳細を練っている段階なのです。

話し合われている議題は、ざっとこんなことです。

  • 公認心理師のカリュキュラム(大学と大学院)をどうするか
  • 大学卒業後の実務経験をどの施設でどのくらいの期間行うのか
  • 現任者の講習会の科目や時間数
  • 国家試験の試験範囲や形態

などです。

もうすでに素案というものはできているので、ほぼこの素案が通るのではないかと予想されます。詳しく見たい方は厚生労働書のホームページをご覧ください→公認心理師カリュキュラム等検討会|厚生労働省

厚生労働省の資料は何がなんだかわからないっていう人のために、どんなことが決まっていて、どんなことがまだ決まっていないのか(話し合っているのか)をざっくりですが、図でまとめてみました。

  • ※赤い文字で吹き出しになっている部分が、話し合っている内容(まだ決まっていない)です。
  • ※その他は決まっているもの(だいたいの大枠)です。

公認心理師

 

さてさて、今回は、上の図の経過措置を受けられなかった人に向けての記事です。

つまり、他学部出身者(心理学部出身ではない)で、2017年4月に臨床心理士指定大学院に入学しなかったという人に向けての記事です。社会人の方では結構いらっしゃるのではないかと思います。

他学部出身者が心理職を目指すには

他学部出身者が、公認心理師の受験資格を得るためには

  • 大学の心理学部に入り直し卒業(4年)→大学院を修了(2年)
  • 大学の心理学部に入り直し卒業(4年)→実務経験(2-3年)

というルートとなりいずれも、6-7年かかりますよね。

心理職を目指す人の中には、一度社会に出て、社会人になってから進路変更する方や、子育てをしながら目指す方、40代50代から目指される方も多いです。そんなときに、この6-7年という時間の長さは、かなりのネックになりますよね。。。。

一方で「臨床心理士」資格は、公認心理師法に関係なく、今までどおり

  • 臨床心理士指定大学院に入学し修了(普通にいけば2年

今から心理職をめざすためには…..

公認心理師を目指したほうがよいのか?臨床心理士を目指した方がよいのか?あるいは、別の民間資格をとったほうがよいのか?などと進路に迷われているのではないかと思われます。

臨床心理士をとればこれからも、心理職に就けるのかな…….いや、公認心理師は国家資格だし、それがないとこれからは厳しいんじゃないかな…..

などなど、不安をもってられるのではないかなと思います。

公認心理師は、できたばかりの資格ですし、どの程度将来、社会に根付いていくのかというのは全くの未知です。あくまでここからは、こんにゃろうの予想と私見ですので、読み進められる方はあくまで参考にしてください。

(公認心理師、臨床心理士以外にも、カウンセラー関連の別の民間資格をとるという選択肢もありますが今はここでは、それは除いて考えていきます。)

 

これからも、臨床心理士資格だけで十分心理職として活躍できると予想。

平成30年に初の公認心理師の国家試験が行われるとされています。しかし、その初回では経過措置が認められた人のみが受験します。

経過措置が認められている現職者(臨床心理士)の中には公認心理師という資格がなくても、今の職場を続けていける人は多いでしょうし、そういう人は特に焦って、公認心理師資格を取る必要はないわけです。

ですので、公認心理師が誕生するのは平成30年ですが、その数はしばらくは、まだまだ少ないと予想されます。従って、臨床心理士資格だけでも十分活躍の場はまだまだあると思います。

また、臨床心理士という資格は、長年、その専門性を培ってきたという歴史があります

臨床心理士は民間資格ではあるものの、国公立の小中学校のスクールカウンセラーになるためには必須とされる資格ですし、臨床心理士の認知度、社会的信用度は十分にあります。

以上のことから、臨床心理士資格オンリーでも社会に必要とされ、その活躍は期待されていると考えられます。

 

 医療領域希望者は要注意

ただ、医療領域では、保険診療の問題があり、国家資格である公認心理師が必要とされることは、確実と言われています。

医療領域で働く医師、看護師、検査技師、薬剤師などはすべて国家資格。臨床心理士だけが民間資格であるため、臨床心理士がいくら心理療法を行っても、保険診療の対象とすることはできません。そのために臨床心理士はニーズがあっても雇用できなかったり、低い待遇しか与えられていないのが現状です。

それが国家資格である公認心理師になれば、心理療法を必要とする患者に保険診療として行うことができ、大きなメリットになるでしょう。

従って、どうしても医療関係への就職を希望している人は、大学心理学部から入り直し、公認心理師を目指すほうがよいと思われます。

 

自分の年齢と相談してみる

6-7年後に自分が何歳になっているか、というのも判断基準になるのではないかと思います。6-7年後に、あまりに人生の終盤になってしまうようならば、公認心理師という資格にとらわれて、その取得のみに年月をかけるのは、あまりよい選択だとは思えません。

臨床心理士資格だけでも十分心理職の活躍の場があると思いますし、早くに心の専門家として活躍していくのがよいのでは、と思います。



資格にとらわれず、原点に立ち返ってみることも必要

資格ってなんだろう、ということを考えてみたい。

辞書によれば、「あることを行うのに必要な、また、ふさわしい地位や立場」と書いてあります。

また、あるサービスを受けるのに、提供者が資格をもっていれば信用できる、とも言えますよね。

資格=信用できるかどうかの指標

しかし、一方で、レストランで出される、調理師が作った料理よりも、普通の家庭料理が美味しいということはありませんか。

  • 資格がない人が作った、とっても美味しい♪家庭料理、
  • 資格のあるシェフの作った、あまり美味しくない料理

あなたはどちらを選びますか。

心理臨床もこれと同じかもしれません。資格をもっていなくても、周りから信頼されてカウンセラー的な役割をしている人もたくさんいますよね。

人の役に立とうとしたとき、また本当に人のニーズに応えようとした時、資格というのはあまり関係がないのかもしれません。その人の人間性や誠意、力量、そういうものこそが大事。

美味しい料理が人々に求められるのと同じで、

資格という武器よりも、専門性を深め、研鑽し、本当に人の役に立つような人にさえなれば、自ずと周りに必要とされ、それがやがて仕事につながっていくのではないかな、と思います。

もちろん、資格は職を得るためのパスポートともなるので、否定しているわけではありません。社会から信用されるためにも、ある程度は必要なものでもあります。ただ、資格取得のみを目的としてしまわないよう、原点を見失わないようにしていきたいものですね。

ここまでお読みくださりありがとうございます。いろいろと、こんにゃろうが感じていることを書きましたが、進路を決める際の参考になれば幸いです。

今回は「臨床心理士か公認心理師か」二者択一的な内容となりましたが、もちろん、これ以外の選択肢も人生にはあるということを補足として加えておきます。

まとめ

  • 臨床心理士資格だけで心理職として十分活躍できる(予想)
  • 医療領域は公認心理師資格は必要となる(予想)
  • 自分の年齢とも相談してみる
  • 資格にとらわれず原点に立ち返ることも必要

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